昨年10月浜松商工会議所で行われたM&Aセミナーにご登壇くださったM&A経験企業経営者の方のお話は、生々しくて大変参考になりました。先日、静岡商工会議所で行われた「事業承継で企業の成長を考えるセミナー」も印象にのこる貴重なM&Aの経験談をあますところなくお聞かせくださり、静岡まで行った甲斐がありました。やっぱり「経験者は語る」は響きます。ともに、静岡県事業承継・引継ぎ支援センターの主催です。 その中で、MCの方が「事業承継で大切なことは、コミュニケーションとリスペクト」とまとめられていたのが印象に残りました。確かにその2点は親族内承継でも、第3者承継でも、常に当事者は肝に銘じておくべきことがらですね。 第3者承継(M&A)の場面に何度か立ち会ってきましたが、初対面の企業経営者が事業の売り買いをするというのは、真剣勝負のヒリヒリする場面です。商人の本性というか、矜持を試される場面でもあります。私も商人の端くれですので、第3者承継の現場は学びの多い場面であり、そんなこともあって、第3者承継の支援はしんどい作業を伴うのですが、声がかかればお手伝いさせていただいてます。
クラウド会計freeeを使っての2回目の決算が終わりました。...
クラウド会計freeeに取組むようになって3年経とうとしています。 freee給与計算は毎月使うツールなので、有給休暇の付与などもスムーズに操作できるようになってきました。 決算関係も仕訳入力などは、割と思い通りに使えています。 売上の請求書発行もfreeeを使用するようになりました。...
クラウド会計のfreeeを使って決算やってみました。というか、1年分の会計データ入力が終わったということなのですが。...
ツキイチ程度の付き合い方ではなかなかクラウド会計は身に付きません。繁忙期に突入する中でますますクラウド会計とは疎遠になってしまいます。自分を追い詰める意味でも、API連携の設定と同期だけは続けています。さて、さらに自分を追い詰めるべく、令和4年は年末調整をfreee人事労務システムを利用することにしました。freeeで社員登録をすれば、来期の毎月の給与計算もfreeeを使うことになるはず。 社員登録から始めて、1年分の賃金台帳を5人分登録し、保険料控除等を登録し、6時間くらいかけてようやく完成しました。年末調整経験者なので、いきなり取りかかってもこのぐらいでできますが、初心者だと2人分でもつらいでしょうね。つらい以前に、正しい給与支払報告書や法定調書をわかってない初心者のうち何人がこのアルゴリズムによって正解に導かれるのか。建前上は、税務署から送付される手引きをよく読んで使ってくださいということでしょうけど。登録するデータひとつひとつの意味がわかってないと正しい書類にならないし、ヘルプもそれほど詳しいわけではありません。 とはいえ、アプリの使いやすさはなかなかのものでした。30年他社製を使ってきた私ですらマニュアル不要ですぐに理解できました。入力~チェック(任意)~確定の流れが各作業毎に組み立てられていて、各作業をすべて確定にしないと出力できません。年末調整に時間がかかる人の多くは、同じところを何度も確認していてロスタイムを生じさせています。このアプリの目の付け所はなかなかいいところを突いているという印象です。 あと、「月次データの更新」もありません。給与計算システムの大御所のソフトウェアの多くは月次データを更新して確定します。更新後に修正を発見して確定を外すのが大変な作業だったりします。私の想像ですが、5インチのフロッピーの時代は1カ月に1枚フロッピーを使用していたので、容量の制限から更新して基礎データを翌月のフロッピーに移す作業があった名残かと思われます。遡及修正はログで記録が残るのがイマドキでしょうね。 出力帳票が少ないのがまだまだ発展途上なところです。チェック用の帳票や社員向けの還付金計算明細書が欲しいところです。ペーパーレスという設計思想で帳票は重視されてないのか。であれば、チェックしやすいように画面の情報で金額を色分けするとかして欲しいかな。 ともあれ、今期の決算はfreeeでやったとここで報告したいと宣言して、さらに自分を追い詰めるのでした。
簿記を習得したのがちょうど40年前になります。 経済取引を財産面と業績面に分けて観察して、記録して、報告する、人々が必要の中から生み出した慣習というか、技術というか、おもしろいなあと思う反面、「もっと別の画期的な観察手法があるんじゃないか」という野心が湧き上がる感覚が沸き上がったのも覚えています。若かったから。...
連休しょっぱなに関与先の社長が買ったトヨタのC+podに乗せてもらいました。その乗り心地はさておき、脱炭素社会が身近なものになってきていることを実感しました。というわけで、連休中に脱炭素関係の書籍を2冊読み、浜松経済同友会が3月に開催したサミットの動画を今さらながら視聴しました。(ちなみに私は浜松経済同友会の会員でもなんでもありません。商工会議所からの広告を捨てずに持ってただけです。)恥ずかしながら全然関心のない分野だったのですが、いろいろ気づきがありました。 昨年暮れにドタバタの末に結局延期になった電子帳簿保存法も、脱炭素社会実現に向けた動きなんだ! 今年から年末調整の手引き等の書類が送られてこなくなるとか、納付はキャッシュレスでとか、全部脱炭素に向けた動きなんだ! だったら、そうとズバリ言ってくれれば、わかりやすいし、納税者の皆さんも興味持ってくれると思うのですが、そうじゃないところが役所のちょっと残念なところ。経理事務の見直しが地球環境改善に貢献できるなんて、ロマンがあるじゃないですか。でも、役所は昔より変化対応のスピードが確実にアップしてます。あるいは、脱炭素が遅れていることへの政府の焦りなのかもしれません。 試しに当法人の予定納税をクレジットカードを使って納付してみました。ちょっとドキドキしましたが、コーヒー豆のお試しキャンペーンのWEB申込くらい簡単に納付できます。決済手数料が発生するのですが、私の使用したカードの場合、カード会社のポイントと相殺できるくらいの額だったり、利用総額にカウントされてカード年会費が無料になったりします。カード会社の担当者に電話で教えてもらいながら手続きを進めました。 ダイレクト納付は関与先の何社かで希望があったので、利用しています。初回の登録手続きはやや面倒ですが、納付手続きは簡単です。国税だけでなく、地方税にも同様のサービスがあります。 脱炭素とか、DXとか、社会の潮流に乗るって大事ですね。 あやうく置いてけ堀になるところでした。
今年の確定申告は、菊川市商工会でのセミナーから始まりました。当日(1月24日)は、まんえん防止の影響もあって30名がZOOMでのリモート参加、10名が会場参加という4時間で、個人の青色申告の概要をしゃべりまくるというものでした。昨年暮れに100枚強のパワポの原稿を一気に書きあげて、年明けに2~3度目を通して準備しました。...
20年近く関与させていただいている個人事業のお宅の話です。 夏冬恒例の専従者の賞与相談で伺いました。5年ほど前から息子さんが専従者になってお父さんと一緒に働いています。事業主のお父さんの評価はいつも厳しくて、やんわりなだめるのが私のいつもの仕事になっていました。...
食品の消費税は軽減税率8%、その他は10%という2段階税率になったのが令和元年10月1日でした。実はそれと同時に令和5年10月1日からインボイス制度が始まりますということも決定していました。準備期間を4年置いたという感じでしょうか。間が合いたおかげで「インボイスって何よ」という方も多いです。軽減税率導入の研修や情報に「インボイス制度」もしっかり盛り込まれていたはずなんですが。インボイス制度は漢字で書くと、「適格請求書等保存方式」といいます。今使用している請求書に「登録番号」・「消費税率」・「税率ごとの消費税額」の記載が必要になります。 この「登録番号」の交付申請を税務署に行うわけですが、事業者のみなさんが一気に申請すると税務署がパンクしてしまいますので、これも余裕をもって令和3年10月1日~令和5年3月31日までの受付となります。この期間に申請すれば、インボイス制度が始まる10月1日までに登録番号をもらえるそうです。「登録番号」は課税事業者のみ申請できます。免税業者はどうするのか。それは次回に。 制度導入決定から2年あったおかげで税務署もしっかり準備できたということなのか、パンフレットの仕上がりが素晴らしいです。情報量、文字の量、図解、色使い・・・。プロが作るんだろうなあ・・・。